2017.6.3(土) 14:00〜 明治安田生命J3リーグ 第11節 F東23@味フィ西
[プレビュー]大阪ダービーで得た手応えを、勝ち点3につなげるのみ。FC東京U-23戦で問われる若きガンバの決定力

前節、大阪ダービーではスコアレスドローに終わったものの、今季最多のシュート数18本を放ち、ガンバらしい攻撃サッカーも披露したガンバ大阪U-23。
勝ち点1を分け合う結果に「あれだけ押し込んだ展開だったし、しかも大阪ダービーということで勝たないといけない試合」と嫁阪は悔しさを口にしたが、チームの成長が確かに見て取れる90分だった。

呉屋や金らオーバーエイジ枠も存在感を見せた前節だが、呉屋とともに最多のシュート数を放った妹尾らも随所で好プレーを披露。「パスワークという点では少しずつ良くなっている」と宮本監督は攻撃の流動性に関して手応えを口にする。
だからこそ、選手たちは今チームに欠けている課題を確かに認識済みだ。
「大阪ダービーでたくさん、チャンスを作れたのは次につながる手応えになった。でも勝つためには決め切るところを決めないとダメ」と平尾は決定力不足への反省を口にした。

今節のFC東京U-23戦で4試合ぶりの勝利を目指す若きガンバ。勝利の鍵を握るのはまさに、決定力の有無になるはずだ。
現在、14位のFC東京U-23は直近の5試合で勝ちがなく2分け3敗。5試合連続で無得点に終わっているだけでなく、シュート数も少ないのがFC東京U-23。今季はシュート数が二桁に達した試合は未だないが、ボールポゼッションを軸に相手ゴールに迫るスタイルは若きガンバと共通である。
問われるのは大阪ダービー後に宮本監督が口にした「危険なところで何が出来るか、スピードアップ出来るか、縦に速く運べるサッカーが出来るのか」という臨機応変な攻撃だ。
ガンバのDNAでもあるパスサッカー一辺倒に走るのではなく、カウンターで素早くFC東京U-23を攻め切れば、十分に勝機は見いだせるだろう。

5試合勝ちから遠ざかっているFC東京U-23だが、守備陣が大崩れする試合は少ないだけに、やはり質の高いフィニッシュは不可決になる。
大阪ダービーで出場機会がなかった高江も「スピードの緩急を付けたり、相手の嫌がるゾーンに入って行きたい」とより鋭い攻撃を見せたい考えだ。
昨季、J3で実現した2度の顔合わせはいずれも1対1のドロー。現在の順位では後れをとる若きガンバだが、チームが確かに感じ取っている手応えを勝ち点3に結びつけたい一戦になる。


アライバルインタビュー

「前節のようにチャンスをしっかり作り、結果につなげたい。」

ハーフタイムコメント
・一人一人ではなく、みんなでしっかり繋がって前に進もう。
・守備面では、フリーキックなどでまわされないように、気をつけて前を通ろう。

2017明治安田J3 第11節 ●0-1 F東23@味フィ西
気温30度という暑い中での開催となったFC東京U-23戦。試合前に宮本監督は「前節のようにチャンスを多く作り、結果に繋げて行きたい」とコメント。U-23同士の戦いは、お互い負けられない。
試合はG大阪U-23のキックオフでスタートする。前半3分、中央でFKを与え、ゴール前にボールを放り込まれるが、DF陣がクリア。前半9分、ロングボールに抜け出した食野がシュートを放つが、DFにブロックされる。その後、FC東京U-23にボールをキープされる展開が続き、我慢の展開となる。なかなかチャンスを作れずにいたが、前半31分、呉屋がペナルティエリア手前でドリブルをしかけ、ゴール前の妹尾にラストパス。妹尾はコースを狙いシュートを放つが、相手GKの好セーブに阻まれ先制点を奪うことが出来ない。その後も積極的にゴールを狙うが逆に前半40分、右サイドを崩されて入れられた低いクロスを相手FWに合わされて先制点を許してしまい、前半は0対1で折り返す。
後半、岩本の代わりに高江をピッチに投入。後半7分、ペナルティエリア外から高がカーブの掛かったミドルシュートを放つ。相手GKも反応できない素晴らしいシュートだったが、惜しくもクロスバーに当たり同点に追いつくことが出来ない。
その後は一進一退の攻防が続き、G大阪U-23は森、臼井を投入し同点ゴールを狙う。
終盤には、中原からのロングボールを中心に攻め込む。時折カウンターを仕掛けられるもDF陣が体を張ったディフェンスで追加点を許さない。最後はぺ スヨンを前線に上げてパワープレーを仕掛けるもゴールを奪えずに試合終了となってしまった。

[ 宮本 恒靖監督 ]
前節(C大23戦)、18本のシュートを打った中で、今節もシュートを数多く打ちたいという狙いで試合をスタートしました。前半は特に相手の圧力を受けた中で、うまくシュートまで持ち込めるシーンは少なかった。ただ、しかけてチャンスを作った場面はあった。

後半に入って、人の配置を変えて可能性を探った中で、バーに当たる場面もあった。その2つの決定機を逃したのは残念。それが結果につながった。守備の部分では後半、相手にプレスを掛けられるようになったが、クロスから簡単にやられたところは個人のポジショニングミスが出てしまったのかなと思います。

[ 呉屋 大翔 ]
前半から、球際とか、運動量とか、戦うっていうことをベースにいこうと話していたんですけど、90分を通してそこの違いを出せなかったのが残念。それが結果に出てしまったのだと思います。

個人的にチャンスを迎えるところもあったけれど、それよりは試合を通して、まだまだなところが多かったと感じています。

正直、自分自身結果を出せていないし、今日みたいなパフォーマンスをしていたら、評価をされない。しっかり反省してやっていきたい。

総評
宮本監督「前節に18本のシュートを打った中で、今日もそういった試合運びをしたいという思いでスタートしましたが、前半は特に相手の圧力を受けた中で、うまくボールが動かず、シュートが少なかったと思います。ただ、ボールを仕掛けてチャンスを作ったし、決定機もありました。後半に入って、選手の配置を換えて可能性を探った中で、バーに当たるシンもありましたが、2つの決定機を逃したのが残念な結果に繋がったと思います。守備の部分では後半、少し相手に対してプレッシャーをかけると良くなったが、クロスから簡単にやられたところは個人のポジショニングミスが出てしまったと思います。」


[レビュー]2度の決定機で甘さ。ガンバ大阪U-23が同世代対決で惜敗喫する

前節の大阪ダービーでは勝ちきれなかったものの今季最多のシュート数18本を放ち、攻撃面での手応えをつかんだ若きガンバ。やはり同世代の対決であるFC東京U-23戦に向けてチームが意識したのは「シュート数を数多く打つという狙い。前節は18本を打った中でそういう試合運びをしよう」(宮本監督)と指揮官は選手たちをピッチに送り出した。
U-20ワールドカップで堂安らとともに世界の舞台を戦った15歳の久保も先発したFC東京U-23は、ガンバ大阪U-23同様にポゼッションサッカーを指向するチームである。
「僕らと似たようなサッカーをする」とスカウティングを終えた守護神の林はそのスタイルを警戒したが、今季2得点のガンバ大阪U-23に対して、FC東京U-23も5試合連続無得点。前半から両チームがシンプルに縦に迫り、得点への強い意識をにじませた。

「先に失点すると苦しくなる。今はあまり点が取れていないけど、守備陣が辛抱したい」(林)。FC東京U-23のワントップ、ユ・インスを封じながら、粘り強く戦っていた若きガンバがこの試合最初の決定機を得る。30分、前節に続いて先発した呉屋が個の力で強引なドリブル突破を図ると、こぼれ球を食野がフィニッシュ。狙い澄ました一撃は相手GKのビッグセーブに阻まれた。
「連携面はまだ十分じゃないけど、その分、僕が個で何とかしたい」と呉屋が意気込んだ通りの形で最初のビッグチャンスを演出した若きガンバ。しかし、40分、右サイドからのクロスを警戒していたユ・インスに合わされて、痛恨の先制点を献上する。「クロスから簡単にやられた。個人のポジショニングミス」と宮本監督は失点場面を振り返ったが、崩し切られたわけではない失点場面に見えたのは局地戦での甘さだった。

昨季、FC東京U-23とは2戦2分け。セレッソ大阪U-23を含めたセカンドチームには一度も負けを喫していないガンバ大阪U-23も後半から��江を投入し、攻撃のギアを更に上げて行く。
明らかに押し込む時間が続いた後半の立ち上がり、食野のパスを受けた高が51分に右足を一閃。狙い澄ましたミドルシュートはクロスバーに嫌われる。
致命傷となる2点目を許すことなく、したたかにFC東京U-23のブロックをこじ開けにかかった若きガンバは83分、食野のロングフィードに走り込んだ呉屋が個の力でフィニッシュに持ち込むものの、最後までゴールを割り切れず、最少得点差で敗戦。
「2度の決定機を逃したのが残念な結果につながった」と宮本監督は悔しさをにじませたが、攻守両面におけるワンプレーの精度が勝負の分かれ目となった。

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