2017.5.14(日) 14:00〜 明治安田生命J3リーグ
第8節 YS横浜@吹田S
[プレビュー]目指すはホーム初勝利。勝ち方を知った若きガンバが、Y.S.C.C.横浜相手に連勝目指す

開幕から5連敗という長いトンネルを抜け出したガンバ大阪U-23。
前節、首位の福島に1対0で勝ち切り、宮本体制で初の勝利を飾った若きガンバだがチームに満足感は一切ない。「1試合勝っただけで終わりじゃないし、これを続けていかないとダメ」とキッパリ言い切ったのは宮本監督だ。
可能性に満ちた才能ある選手達が集うガンバ大阪U-23だが、常勝軍団の若き一員として目指すのはあくまでもJ3の高みである。前節の勝利で最下位から抜け出したものの、選手の誰もが個々のレベルアップとチームとしての連携向上に向けて意識を高めている。
「一つ勝てたことで、皆に伸し掛かっていた重圧はなくなった。だからこそ、次からはもっと課題を意識しながら試合に取り組みたい」と話すのはキャプテンの森だ。福島戦では「勝ちだけが必要だった。5連敗していたチームの戦いぶりとしては納得出来る」と勝ち点3にこだわったチームの姿勢をこう語った森だが、攻守両面で更なるレベルアップが欠かせないのも事実。
Y.S.C.C.横浜戦では福島戦の勝因となった球際の強さと全員のハードワークを継続した上で、更に攻守両面の質を高めることが課題になりそうだ。「首位に勝てたので、自分たちもJ3でやれると感じてくれたと思う」と選手たちへの信頼感を口にするのは宮本監督だ。
福島戦から2週間ぶりとなるY.S.C.C.横浜に向けて、チームは更なる連携面の積み上げに取り組んで来た。6試合勝ちがないY.S.C.C.横浜は失点の多さを課題としているだけに、アウェイで高い守備意識とともに挑んで来るはず。福島戦では結果を最優先する戦いで勝ち点3はもぎ取ったガンバ大阪U-23だが「もっとボールをしっかりと動かせるし、チームの伸びしろはたくさんある」と森も攻撃面での質を高めたい考えだ。
迎え撃つY.S.C.C.横浜は、前節最下位に転落。
今季まだ勝利がない状態だが、追い詰められたチームが持つ反発力は、前節、最下位ながら首位を撃破したガンバ大阪U-23が一番分かっているはずだ。
中原が「相手の順位は関係なく、簡単な試合にはならない」と気を引き締めれば、森も「恒さんも『横浜は最下位にいるサッカーをしていない』と言っていた」と警戒感を口にする。
今季初の連勝を飾り、更に弾みをつけたいガンバ大阪U-23。
市立吹田スタジアムでの初勝利に向けて、ひたむきに、そして貪欲にピッチを駈ける。
アライバルインタビュー

ハーフタイムコメント
・奪ったボールは大事に前に運ぼう!
・我慢比べになるが、切り替えをしっかり。
・チャンスは必ずくる。それをしっかりものにしよう!!
明治安田J3 第8節●1-2YS横浜@吹田S
前節、アウェイの福島戦で初得点初勝利を上げ、ホームでの初勝利に期待が膨らんだYS横浜戦。
「クロスの練習やゴール前に人が入る・パワーを持っていくことをみんなが感じたことが前節の1点目に繋がった。まだまだ点も取りたいし、質を上げていきたい。」と昨日の調整を終えて話した宮本監督だったが、前半は自陣で試合が進む。
しかし、数は少ないがチャンスも見られ、福島戦から2試合連続先発出場の芝本が妹尾にボールを入れてチャンスを作り、郡、妹尾の頭には合わなかったもののクロスが入るなどゴールに向かう姿勢を見せた。
「くるチャンスをしっかりとものにしよう」と後半入ったが、先制点はYS横浜に。
だがここで踏ん張り、62分にボールを持った��江がDF2人の間をパスで通し、妹尾がボールをゴールに沈めて待望の同点弾。勢いを見せ始めたチームは、その後もバーに当てるなど勝ち越しの雰囲気を見せ、森のクロスからファーサイドの��江がフリーで受けてシュートを打つなど、サイドを広く使いながらボールを前に運ぶが得点奪えず、試合終了。
最後は全員を上げて林がFKを蹴るなど、全員でホーム初勝利を奪いにいったが叶わなかった。
[ 宮本 恒靖監督 ]
連勝しようということで試合に入ったので、結果に関しては残念に思いますが、少しゴール前に入って行くところとか、迫力を持つということに関しては改善されてきたところもたくさん見られました。0−1から1−1にした部分であったり、1−1の時間帯の戦い方であったりとかそこに関してはポジティブにとらえていますし、失点に関しては少し、若さが出たりとか個人に働き掛け続けていることが出たと思います。それを変えていくことかなというふうに思います。全体をとおして残念ではありますけど、個々を育てるという観点があるのでポジティブにとらえています。
−−開幕から苦しい状況が続いているかと思いますが、今、改善している点もあるとおっしゃっています。あらためて選手にとってこのJ3がどういう場になっているのか、そして宮本
恒靖監督個人としてこの場をどうとらえているか教えてください。
まず二つ目の質問から答えさせてもらうと、得点を取れなくて、得点を取るためにずっとやってきているというところで、まあ練習の成果が出ているところはさっきも言ったようにあるというところで、そこは改善しているところで、勝ち負けというところで言うと、やはり最下位のチームに負けたというところで、やはり勝たなければいけないゲームだったと思います。
ただまあ、新体制会見で話したこともありましたけど、結果と育成を両方やっていくことの難しさは感じていますし、それは開幕してからも、開幕前からも感じています。ただ、練習を振り返った中で、開幕当初、練習の立ち上げの当初は2、3人の例えば中原(彰吾)だったり、森(勇人)だったりが目立っていたような練習に関してもしっかりとほかの選手もこなすようになっているので、そこに関しては成長があるのかなと。選手は自分たちの成長とプラス、このチームの結果のためにということでやっていると思いますし、それに関しては選手もトライしていますね。
今このU23のメンバーでやっている中で、例えば経験豊富な選手のプレーを間近で感じることができないということで言うと、選手は少し、何と言うか、例えばトップの選手との練習の時間が少しあるとその背中を見て学べるところはあるんじゃないかというように思っているし、そういう話も聞きますし、そういった時間も今後は取れれば、個人の成長につながっていくとこちらも思っていますし、選手もそういう場を望んでいるところはあると感じています。
[ 一美 和成 ]
−−投入されたときの宮本 恒靖監督からの指示は?
ヘディングでの競り合いに勝つことと起点になることを監督からは投入されたときに指示されていた。
−−前節に続いて先発から外れたが、FWのポジション争いも激しい?
結果を残せていないので・・・でも、チーム内に競争意識が高まって来ているのでそれは良いことだと思います。
−−チームとしてシーズン序盤と比べると攻撃の良さが出てきたようにも見えるが?
最初の頃に比べると、チームの連係も良くなって来ているし、今日は勝ち切れなかったけど、そこは弱さが出てしまったように思う。
[ 妹尾 直哉 ]
相手がどうというよりは、攻撃時の最後の質の部分がまだまだ意思疎通ができていないし、コンビネーションがまだまだ足りないと感じました。スピードアップするタイミングとか一人がスピードアップしてもみんながついて来ていない。そういう場面が多いので意思疎通していかないといけない。
−−同点ゴールにできた時間帯の攻撃は良かったが?
そうですね、(1回)追い付けたのは良かったですけど、トップの人たちはそこからボールを回したり、相手を食い付かせたりと試合をコントロールするのがうまいし、僕たちには足りないところ。年齢的に上の僕や他の選手が引っ張って行かないといけないし、そこが足りないと今日は感じました。
[中原 彰吾]
点を取れていなかったので取れたのは良かったですが、取られ方が悪くて失点につながっているのでそこの精度と、守備陣としてはしっかりそこを守りきれるようにしなければいけないと思います。(失点のシーンは個の対応の甘さも見られました)そうですね。もっと一人一人のレベルをあげていかないと戦えないので、苦しいですけど自分のやれることはしっかりやりたい。しっかり潰しておかないといけないところで潰せていないですしまだまだ甘いなと思います。(連勝できればチームが乗っていけるところでしたが)そうですね。試合はまだ続くので切り替えてまた次の試合に向けてしっかり準備したい。ホームでなかなか勝てないのも…自分たちの力のなさだと思うので、まずは勝てるように頑張りたいです。(攻撃は少し作れる形は増えてきたように思いますが)練習から連動性とか出てきて、いい流れの時はよく…みんなそういうのはうまいので繋がりはするんですけど、試合で多少は繋がっても最後のところでやっぱりずれてしまったり、あ〜ってなっちゃうところが多いからそこの精度はもっとあげないといけないと思います。
総評
宮本監督「連勝しようというところで試合に入ったので結果は残念に思いますが、ゴール前に入るとか迫力を持つことに関しては改善が見られ、0-1から1-1にした部分や1-1の時間帯の戦い方はポジティブに捉えていますし、失点に関しては少し若さが出たりとか個人に働き掛け続けているところが出たと思いますので、それを変えていくことかなというふうに思います。全体を通して残念ではありますけど、個々を育てるという観点で見るとポジティブにとらえています。」
Q「開幕から苦しい状況が続いているかと思いますが、今改善している点もあるとおっしゃっていましたが、改めて選手にとってこのJ3の場をどういうふうに感じているか、そして宮本監督個人としてこの場をどういうふうに捉えているか教えてください。」
宮本監督「まず2つ目の質問から答えさせてもらうと、得点を取れなくて、得点を取るためにずっとやってきているというところで、まぁ練習の成果が出ているところはさっきも言ったようにあるというところで、そこは改善しているところです。勝ち負けというところで言うと、やはり最下位のチームに負けたというところで、やはり勝たなければいけないゲームだったと思っていますし、ただまぁ、新体制会見で話したこともありましたけど、結果と育成を両方やっていくことの難しさは感じていますし、それは開幕してからも、開幕前からも感じています。ただ練習を振り返った中で、開幕当初、練習の立ち上げの最初の頃は2、3人の例えば中原だったり森だったりが目立っていたような練習でも、しっかりと他の選手もこなすようになっているので、そこに関しては成長があるのかなと思っています。
一つ目の質問については、選手は自分たちの成長とプラス、このチームの結果に繋げるためにということでやっていると思いますし、それに関しては選手はトライしていますね。今このU‐23のメンバーでやっている中で、例えば経験豊富な選手のプレーを間近で感じることが出来ないということで言うと、例えばトップの選手との練習の時間が少しあるとその背中を見て学べるところはあるんじゃないかというふうに思っているし、そういう話も聞きますし、そういった時間も今後取れれば個人の成長に繋がっていくとこちらも思っていますし、選手もそういう場を望んでいるところはあると感じています。」
Q「負けたとはいえ1点取られた後の迫力を持った攻撃に続いて、同点にした後逆転しかけた攻撃などだいぶ押し込んで狙い通りの攻撃が出てきたのはかなり収穫かなと思いますが、その辺りの手応えはどうでしょうか。」
宮本監督「まぁ、相手も引いた中でというところもあるとは思うんですが、人をかけてそこを崩し切る質であったりリスクマネージメントの部分は目立ちましたし、そこは口を酸っぱくして言っているところで、試合の流れを感じながらという部分で、選手にも先ほど言いましたけど、いい流れにあるときにいい流れを続けられるようなサッカー、休まないとかテンポを落とさないというところは学んで欲しいと話をしましたし、それを今日、経験としてみんな感じたと思いますね。ただ1‐2になった後、少しギアがメンタル的に落ちたところはありましたが、また上がったところに関してもいいとは思いますし、勝つことでこないだ得たような自信というのは勝たないと得られないと思いますし、そういった意味では選手が悔しさを感じていると思いますから、次に向けてしっかりとやっていきたいです。」
Q「今日はCBを左右、いつもと入れ替えたように思いましたが、理由を聞かせてください。」
宮本監督「それは本人たちがやりやすいみたいですね。左右、本人たちがやりやすい方がいいなと思いますし、自分の現役時代のことを振り返っても、それは彼らを尊重しました。
(Q「サイドバックとのバランスということではないですか?」)では、ないですね。」
[レビュー]Y.S.C.C.横浜に痛恨の競り負け。ガンバ大阪U-23が攻めきれず、連勝を逃す
前節、福島相手に待望の今季初勝利をつかみ取り、巻き返しへの手応えと自信を感じているガンバ大阪U-23は、前節と同じ顔ぶれでY.S.C.C.横浜を迎え撃つ。
「一勝もしていないので、まずは全員で守備からという意識で入った」とY.S.C.C.横浜の辻が明かしたように、ガンバ大阪U-23を待ち構えていたのは相手の固いブロックだった。
「ボールの動かし方も、いい感じになってきたし、共通意識と連動性も生まれている」(中原)。福島戦を終え、2週間のインターバルでチームが取り組んで来たのは更なる攻撃面の熟成だ。
「球際の激しさと切り替えの速さは福島戦をスタンダードにしたい」と平尾が話していたように、アグレッシブに試合に入ったガンバ大阪U-23だったが、13分に一対一で抜け出した奥田に決定的なシュートを放たれるも林がビッグセーブ。攻め込んでいる時間帯に失点するという悪癖は守護神の踏ん張りでしのいでみせた。
最終ラインで絶妙のパスさばきを見せる中原を起点に、両サイドから崩しを図ったガンバ大阪U-23だが、前半は決定機らしいチャンスを作れない。
「我慢比べになる。切り替えをしっかり」。宮本監督から檄を飛ばされた若きガンバ戦士だったが、52分に痛恨の先制点を献上する。
「この試合に勝てば波に乗れる」(森)。ホーム初勝利に燃えるガンバ大阪U-23の確かな成長が見て取れたのは62分の同点ゴールの場面だった。「妹尾君なら、相手1人を抜いてくれると思った」と��江が絶妙のラストパス。敵陣深くではより個の打開力が不可欠になることを連敗中に体感していた妹尾は相手DFをかわして、貴重な同点ゴールを叩き込む。
攻めの形の構築に苦しんだシーズン序盤と異なり、攻撃の連動性や共通意識をしっかりと持つ選手たちは勝ち越しに向けて怒濤の攻撃を繰り出して行く。
63分には中原とともに攻撃を牽引したキャプテン森が狙い澄ましたミドルシュートを放つも、完璧に相手GKを破った一撃は無情のクロスバー。完全に流れを引き戻していたガンバ大阪U-23だったが、68分に一瞬の甘さを見せてしまう。カウンターからのワンチャンスでY.S.C.C.横浜に痛恨の勝ち越し点を献上。
「あそこで決め切ることが出来たらまた試合の流れも変わっていたし、そこで決め切る力がトップに比べるとまだまだ足りない」。妹尾は悔しげに振り返ったが今季最多となるシュート数14本に見えたのはチームの確かな成長だ。
攻撃面の手応えとクレバーな試合運びという課題が相半ばしたY.S.C.C.横浜戦。若きチームが見せた確かな積み上げを、次なる戦いで生かして行くだけだ。